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せかいはせーりつされたことがらのそーたいである

平成30年11月30日

平成30年11月30日

 

11月も終わりを迎え、寒さが体を蝕むようになってきた部屋の中で目が覚めると、サトノクラウンの引退が報じられていた。

 

サトノクラウンとは、僕が競馬を見てきた中で唯一、僕のクオリアを強烈に振るわせたレースである、2016年度の「香港ヴァーズ」にて主役を演じた競走馬だ。

当時、僕は一撃で魅了された。

元々サトノクラウンなんて馬は僕の世界の隅っこに置かれた、みすぼらしい馬だった。

しかし、一撃だった。

一撃だったのである。

一撃を食らった僕はその後、サトノクラウンに夢中になり、のめりこみ、愛し、信仰し、世界がサトノクラウンになった。

 

そんな世界は、その香港ヴァーズが開催された2016年12月から続き、本日2018年11月末日に幕を閉じた。

約2年間続いた世界が終わり、また元の世界がやってくる。

僕はサトノクラウンが存在しない世界を愛せるだろうか?

 

今日は、2016年の香港ヴァーズを見て一日を終えようと思う。

平成29年7月18日

平成29年7月18日

 

高校時代、地獄のような旅を二度決行した

あれを旅と言っていいのだろうか、それすら躊躇するような修行っぷりだった

無計画も良いところで、肉体の疲弊を一切考慮に入れることのない旅だ

とはいえ派手でなく、話題性のない地味さがさらに修行のような雰囲気を醸し出す

目的は精神鍛錬だった

当時の自分は精神力の強さだけがこの世界を生きる為の原動力たり得るのだという思想があったのだ

気合いでなんとかなる、根性をみせろ、帝国陸軍根性論ジジイなのである

そんな自分はマレー半島シンガポール目指して縦断する銀輪部隊の如くママチャリに跨った

移動手段はこれ一本、二枚の銀輪が大地を噛み、遥か遠方を目指す

これがこの旅の正体である

 

地味な旅の内容については割愛

 

そして本題

人間は苦しければ苦しいほどオフトンが恋しくなる

忘れもしないあの日光街道、無限に続くと錯覚するような坂道、どれほどオフトンに飛び込み永眠したいと思ったことか

オフトンを手にすることができるなら何でもする

名も知れぬラーメン屋の裏手、コンクリート上での睡眠はさらにオフトンへの恋しさを助長していった

狂おしいほどオフトンが恋しい

I love オフトン

I want オフトン

そんな感情を抱いた時があったのだ

ところがどっこい、時代は現在平成29年7月18日、あれだけ恋しかったオフトンが当たり前の世界になっている

毎日ひたすらにオフトンを貪り、貪り、貪り尽くす世界である

オフトンへの愛情はそこにはなく、ありがたみも感じない、当たり前の存在となった

もはやオフトンで寝るという行為がマンネリ化し始め、飽きてきた

あれだけ恋しかったオフトンでも、摂取し続けると、飽きがくる

幸福は飽きてしまうのだ

次にオフトンの幸福感を噛み締める時はいつになるだろう

そろそろ修行の準備を始める時が来たのだろうか